Haeckel's genealogical tree

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7月11日担当分-R-form LPS,the~-

p.706

Result3
・S-formLPSから分離したR-form分画はMC、マクロファージ、脾細胞に対する強力な活性化因子である

 図.1Bに見られるように、S.abortus equiサルモネラS-form()は、S-formとL-formの不均一な混合物である。そこで我々はサルモネラS-form LPSからR-form分画を分離しMC、マクロファージおよび脾細胞の親LPSと活性を比較した。MCでは親S-form LPSはIE-6を誘導しなかった。一方同じLPS試料から分離したR-form分画はIL-6の分泌を強く誘導した。(図.6A)これはMC実験で時折観察されたS-form LPSの初歩的な活性が、これに含まれるR-form LPSのタンパク質のためであることを強く示唆しています。またこのR-form分画はマクロファージでのIL-6産生誘導(図.6B)や脾細胞における分裂促進反応(図.6C)における親LPSよりもかなりアクティブである。

・R-form LPSはグラム陰性菌において、唯一の大きなMC刺激である。

 我々はS-formとR-formのLPSで観察されたMCにおける刺激性の活性の違いが、親バクテリアのそれぞれでも同様であるか研究した。WT MC刺激により死滅させたS.minnesotaサルモネラS,Re-form細菌を用いて(?)、我々は二種のバクテリアが示している、ここで観察されたものと非常によく似たIL-6応答の誘導の、分離されたSおよびR-form LPSのあいだでの違いを示す。(図.6D) グラム陰性菌はLPSに加え、単離後、弱い力ながらも自然免疫細胞で活性化するリポペプチド、ペプチドグリカン、CpG DNAのようないくらかのよく保存された成分を持つ。バクテリアに含まれるMCの活性化に対するこのような成分の相対的な寄与を調べ、我々はTLR4欠損マウス由来のMCに対するRe-formとS-formのバクテリアの活性を調べた。図.6Dに見られるように、Wt cellと対照的にTLR4欠損MCは、どちらかのform(SかR)のバクテリアに刺激されたとき、IL-6の分泌はほぼ示さなかった。したがってグラム陰性菌全体におけるMCの活性化においてR-form LPSの刺激は優位であり、一方S-formと他のリポペプチド、ペプチドグリカンおよびDNAなどの成分はこれにほとんど寄与していない。

・R-form LPSはin vivoにおけるS-formLPSよりも高いレベルでTNF-αを誘導する。

 ここで我々はWTをCD欠損マウスにおけるRe-form、S-form LPSに対するin vivo TNF-α応答を静脈注射後に分析した。R-form LPSはWTマウスと少数のCD14-/-マウスにおいて強い用量依存的なTNF-α応答を誘導した。対照的にS-form LPSはCD14-/-マウスにおいてTNF-α応答は見られず、WTマウスにおけるS-formによるTNF-αの誘導活性はR-form LPSと比較して少量であった。このことはin vivoにおいてもR-formがS-formに比べ活性化能力が優れており、in vitro実験において得られた結果を裏付けるものである。

図.6 (A-C)R-form LPSはWTのS-form LPSの活性化因子を構成している。
(A)MC(106/ml)か(B)マクロファージ(5×105/ml)はS.abortus equi サルモネラのオリジナルS-form LPSか、それより単離されたR-form分画に刺激を受けた。
IL-6は刺激の20時間後に培養液の上澄みによって決定された。各点は検出不可能でなく±SD.n.dの三つ組みの平均値を意味する。(?)
(C)脾細胞(2×106/ml)はS.abortus equi サルモネラのオリジナルS-form LPSか、それより72時間後に単離されたR-form分画に刺激を受けた。分裂促進活性は[3H]チミジンの取り込みによって測定した。各点は±SDの三つ組みの平均値を意味する。(?)
(D)R-form LPSはグラム陰性菌における優位なMC刺激である。SnマウスとScNマウス由来のMC(106/ml)は、殺菌されたS.abortus equi サルモネラ菌のS-formとRe-form(25μg/ml)(?)によって刺激された。IL-6は培養4.5時間後の上澄みによって決定された。各バーは±SDの三つ組みの平均値を意味する。(?)

図.7 R-form LPSの比較するとS-form LPSはCD14に強く依存しており、in vivoにおけるTNF-α分泌の誘導因子として劣る。野生型(左表)とCD14-/-のマウスにS.minnesotaサルモネラRe-form(R595)LPSまたはS.abortus equi S-form LPSを、ブドウ糖溶液(0.2ml/20gbody weight)を用いて静脈注射し、TNF-レベルを測定した。グラフは7つの実験の累積的なデータを示している。各点は2~8匹のSD±マウスの平均値を示している(?) CD14-/-マウスにおけるS-form LPSに対する反応におけるTNF-αレベルは検出不可能である。


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